追憶の春

透けるように遠い記憶(わずかに蒼みがかっている)






沢山並べられた自転車


ペンキが剥がれて所々木目がむき出しになった壁


草と湿度が合さって発せられる匂い


疲弊した唇




わずかに蒼みがかった記憶は


随分と透明になってきている