2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

onece again

薄暗い道を歩いていた いつだって目の前の現実を嘆いてばかり すれ違う人の沈んだ瞳に いつの間にか同調している どうしてこの世界はこんなにも私を追い詰めるの 怒りや悲しみは 私を崖の淵に 喜びや自由は私の背に翼を 今ならこの曇天を突き抜けて 蒼い蒼い…

登記

面倒なことが多くなってきた だんだんと柵が増えてきて ただ息を吸うことでさえも 複雑な過程を踏まなければならない いつだってシンプルだろ そう言い聞かせているけれど 歳を重ねるごとに 複雑化していく

中立と孤独

中立者は賛同をしない 中立者は否定をしない 中立者はいつでも傍観する それが最も正しく 苦しみを感じないと信じているから 中立者は孤独だ 中立とは孤立だ それでも中立者は群れない それが最も正しく 苦しみを感じないと信じているから でも中立者は いつ…

どうにも届かない過去と、自由になっていく世界

最近までいつでも手が届くと思っていた過去が ふとした拍子に振り返れば もう決して手が届かないものだと思い知った 春の新芽の香りも 耳を劈く蝉の声も 少し心細い夕焼けも 凛とした空気と白い息も近くても遠い 二度と感じることができない心が壊れてしまい…

憑かれたように

7年目。僕はまだ失くさずに、変わらずに一つの目的を離さないでいる。もはやこれが正しいかどうかなんて関係ない。 10年目。僕は決して忘れずに、薄めずに一人の人を想っている。もはやこれが愛なのかどうかなんて関係ない。 きっと花火に行こう。今度こ…

涙が止まらなかった。 ただ求めるばかり どうしようもなく愛しくて 何度も何度もキスをした 10年という歳月の中で 僕は美しくなくなる 君もきっと僕の知らないところで それでもこの思いは今も変わらず 美しいまま これは愛か 執着か どちらでも 純粋で強…