人はオーラなどと呼ぶ
印象を色に例えたりする
キミを色に例えるなら
間違いなく
鮮やかなオレンジ色だった
春
孤独を抱え切れなかった僕らは
その孤独を埋めるためにひとつになったんだ
夏
僕らはお互いを理解しあった
ただ真っ直ぐに愛し合った
キミと二人で行った花火や
川で遊んだことを
僕はまだ忘れてはいないよ
秋
僕らは過ちを犯した
無謀な火遊びに二人で反省したね
冬
キミが傍にいるだけで
僕の心は温かかった
他にほしいものなんて
僕にはなかったんだ
こうしてキミの記憶を辿る
人生で一番幸せだった時間に
涙がこぼれそうになる
一番壊したくなかったものを
自分で壊した僕の心の弱さを
キミは知ることすらなく
ただ自分を責めたんだろう
どうかもう自分を責めないで
どうか僕を思い出さないで
あの海で吹きぬけた風とともに
僕を遠い過去へと
忘れ去ってください