いつか地球は太陽系から弾き飛ばされる

深い眠りの淵で
あなたの声をきいた


遥か昔、まだ幼さ残る青年は一人の女と死別した


その頃は今より僅かに月が大きく


夜の闇は、ネオンではなく月明かりにより照らされていた


輪廻転生


その言葉を信じ


死に逝く女の白い肌を


青年は優しく撫でた


月明かりはいっそう、女の肌を透き通らせる



『夢』


全ては一言で片がつく


月ではなく


ネオンの明かりによって夜の世界は満たされている