大阪に姉家族と母が遊びにきた。
尼崎のコストコへ行く。
ピザをたくさん食べる。
僕は姪の世話。
ふと目を離すと、歳の近い子供めがけてダッシュ。
かと思うと商品を手にとって熱心に品定めしたりする。
山ほど買い物をして、満足そうに帰っていった。
古い記憶で、秋の夕暮れに、遠い街へと続く山道を走っている。
姉が運転、高校生の僕は助手席。
僕は缶コーヒーを片手に煙草をふかす。
カーステからはチープな音質でこの曲が流れる。
決して孤独ではない、自分の知らない世界への好奇心と
いずれ自分以外の全てが変わってしまうという憂いだけが
そのときの僕を満たしていた。