国道168号線

大阪に姉家族と母が遊びにきた。


尼崎のコストコへ行く。


ピザをたくさん食べる。



僕は姪の世話。


ふと目を離すと、歳の近い子供めがけてダッシュ


かと思うと商品を手にとって熱心に品定めしたりする。



山ほど買い物をして、満足そうに帰っていった。



古い記憶で、秋の夕暮れに、遠い街へと続く山道を走っている。


姉が運転、高校生の僕は助手席。


僕は缶コーヒーを片手に煙草をふかす。


カーステからはチープな音質でこの曲が流れる。


決して孤独ではない、自分の知らない世界への好奇心と


いずれ自分以外の全てが変わってしまうという憂いだけが


そのときの僕を満たしていた。