臨界点

ぼんやり霞んだ視界の中に
貴方を生かす何かは映っていますか

私の視界にはもうずっと、私を生かすものは何も映っていないのです

なのに私は
まだ息をしています

なぜ生きているの

残酷な自問に
私は耳を塞いでいます

今晩眠りについたら
私はもう目覚めたくないと

そんな風に思うこともあるけれど
私はまだ、死ぬ理由すら知らないのです

なぜ生きているの