2014-07-24 遺書 例えば何かがあって意識さえない病人になって あなたの口づけでも目覚めないならお願いよ その腕で終わらせて恐れずに 最後の顔焼き付けて 見開いた 目を優しくふせて 脱力した私の身体を 愛を込めて撫でてください 穏やかにあなたの側で眠りについた日と同じように 愛おしい目で私を眺めてくださいきっと死後の世界は存在せず 私の意識は欠片も残らず消滅するのでしょう あなたの愛を感じることは決してないのでしょう永遠に続く夢のない眠りのなかでも 私の愛は形を遺し続けられるはずなのです