あれから

色んな事を考える機会があって

思考は堂々巡りしました

知らぬ間に1年、2年、3年と過ぎて

もう若さ故の純真も失いました

世界を見る瞳は曇り

当然の結果だと納得する術だけは身につけました

人を慈しむ心さえも

今の私にはこれっぽっちも無いのです

正しいか否かと自問すると

やはり理性は正しくないと回答します

だから私は

固く瞳を閉ざし

いつか美しかった頃のことばかりを思うのです

その瞬間だけが、私の夢の時間で



乾き果てた大地に、一滴の清水を垂らすように

瞬く間に吸収され、分散され、蒸発します

渇きを潤すには到底およばない

意味すらもたない一雫

私は身を預けています