恐らくは、当初の悲しみはシンプルなものだった
君がいない、ただそれだけが悲しかったのだから
けれども人の心は捻くれていて
時間の経過と共に複雑になっていく

今わたしの悲しみは、君がいても癒されない
長い時間の中で、癒すことのできない悲しみが心の中に構築されたから
ただ生きることが虚しい
死ぬことが悲しい
一人でいても二人でいても
眠っていても遊んでいても
金曜日でも月曜日でも
晴れでも雨でも
私は悲しみを大事に抱えて生きています

だから

君とまた出会えたことさえも、悲劇のように思えるよ